リバースモーゲージ制度・住宅ローンの銀行活用法と問題点

リバースモーゲージ制度・住宅ローンの銀行活用法と問題点

リバースモーゲージと不動産担保ローンの違いとは?

基本的にリバースモーゲージ不動産担保ローンと考えるには賛否両論です。

融資を受け、あとで返済をするリバースモーゲージで、利子の支払うなどほとんど不動産を対象としていますから不動産担保ローンという分類もできます。

不動産担保ローンは、不動産そのもの取得に対してのローンですが、リバースモーゲージは既にある不動産を担保にするものですから、ローンという形は同じでもやはり厳密には異質なものという認識が必要です。

リバースモーゲージの取扱銀行でも不動産ローンリバースモーゲージは別物扱いとなっています。

高齢者などには詳細な説明でも理解不可能の場合でも不動産担保ローンリバースモーゲージの違いを説明することは大切なことです。

リバースモーゲージは、売却ではないですから、そこに住んでいられるわけです。

そのような違いを理解できるうちにリバースモーゲージを始めたほうが無難です。

リバースモーゲージと自宅の売却

住み続けている自宅を売却することなく、資産の8割方の融資を受けられるリバースモーゲージ

リバースモーゲージの対象者は、65歳以上の高齢者となっています。

長年住んでいる自宅を売却というのは、高齢者にとっては精神的にもつらいことです。

実際、リバースモーゲージで担保に入る自宅ですが、売却ではなくあくまでも担保です。

それもローンとは違い、融資額は最初から決められていますから、返済できなくなったから担保を売却するということはありません。

リバースモーゲージの返済は、対象者の死後ということですから、それから売却し精算するということになります。

民間ローンの融資とリバースモーゲージの融資の相違点はこの売却が鍵となっています。

リバースモーゲージの利用者

リバースモーゲージ利用者は高齢者に限定されています。

自宅などの不動産を担保にして融資を受けられるリバースモーゲージですが、利用者は同時に返済を考える必要はありません。

融資額を決めるときに不動産物件が査定されますが、その際に査定の100%が融資額ではなく70〜80%を限度になります。

利用者は高齢者ですが、平均寿命の高い日本ですから、予定年数でリバースモーゲージの融資額を受取り、利用者がまだ生きているのに受取額がなくなってしまうという場合も考えられます。

この場合は長生きリスクということになりますが、このときの対策の考えなくてはいけないのがリバースモーゲージの今後の問題点でもあります。

しかし、返済のために長生きできないというのも、世知辛いような気もしますが、生きている間だけは、リバースモーゲージ利用者はしっかりと融資をもらえるような制度になればいいのですが、現実には難しいです。

リバースモーゲージの金利

リバースモーゲージは融資ですから、当然金利が発生します。

ある自治体のリバースモーゲージでは、年3%、または毎年4月1日時点の長期プライムレートのいずれか低い方で、各地方公共団体の福祉協議会が定めた利率とあります。

この場合、最高で3%という金利と考えることができます。

また、民間銀行では、リバースモーゲージ金利は変動金利と定めているところもあり、この場合、低金利のときにリバースモーゲージを利用しますとお得ですが、高くなるにつれ返済がきつくなります。

毎月金利だけを返済していくという方法もありますが、その返済もままならないときのリバースモーゲージの融資を受ける場合は、この金利との関係がクローズアップされます。

日本の経済状態などとも絡んでくるリバースモーゲージ金利。ここは返済時のことを考えると、慎重にならないといけません。